独立後の資金準備とは?

エンジニアが独立してフリーランスをするときには、あまり資金準備の必要はないと誤解している人もいます。
確かに一般的な独立資金に比べると少額で済むため、必死にお金を貯めつつ、金融機関を回って資金繰りをして独立のための資金準備をする必要はあまりありません。
しかし、独立準備の一つとして見通されてしまい、資金に困ってフリーランスをやめてしまうエンジニアもいます。

資金準備があまり必要ないと考えられているのは、初期費用がほとんどかからないためです。
エンジニアがフリーランスをするときには、基本的には派遣社員と同じようにして現場に行って働くだけの能力を持っていれば問題はありません。
自宅勤務になる場合には、自宅を整備して必要な機材を入れる程度の費用はかかります。
しかし、店舗を用意したり、独自のサーバーを作ったりするのに比べると費用がかからないのは確かです。
そのため、独立するために初期にかかる費用が少なく、大した資金を持っていなくても大丈夫と考えてしまいやすくなっています。

しかし、実際には運転資金や生活費はかかるので、多めに資金準備をしておくことが大事です。
仕事を獲得するために企業やエージェントのオフィスに出入りするのに交通費がかかり、宣伝広告をする必要ができたらその費用も工面しなければなりません。
仕事を見つけてもすぐにお金が入るとは限らないので、当面の生活費を持っておくことも必要です。
その用意ができてから独立すると、資金面が原因でやめるといった失敗は避けられます。

☆ほかにはどんな準備が必要?⇒フリーランスのエンジニアになるための準備